2013年07月27日
古澤さんの個展

昨日は木曜日、ぺぺの展覧会仲間の古澤さんが名古屋駅近くの「のりたけの森美術館ギャラリー」で、日曜日まで個展をやっているので、ぺぺ&みえこさんコンビで見に行って来た。
お互い午後3時半の教室には戻って来ないといけないので、あわただしい移動だったけど、ひさしぶりに古澤さんと会って、ゆっくりとした時間の中でいろんな話をしてきたのである。
ぺぺ&古澤さんの、ふたりの画伯をぺぺカメラで、みえこさんに撮ってもらったよん!本日の近影にて。ぺぺは、全く元気だよん。


「のりたけの森」は陶器系メーカーの、のりたけがやっている閑静な感じのところ。
車をおりたら、いきなり、ガオ~~~ッ!だと。
あれまあ、恐竜がいるさぁ!作り物だけど、いろんな動きをして吠えていたし。

古澤さんの、ここんとこ作品の原点はこれである。
ぺぺと古澤さんは同じ多摩美の大学時代の先輩・後輩にあたるんだけど、油絵科と建築家で同じ名古屋出身なんだけど当時は面識はなかった。卒業してから知り合ったんだけど、彼は2年か?3年か?ポルトガルに行っていた。
彼の作品の原点。「鳥おとこ」なんだね。この作品は版画にての展開ね。

ポルトガルに行った初期のうち、周りから聞こえる音声はポルトガル語。
どこへ行ってもポルトガル語。もちろん意味はわからない。酒場に行ってみんなが飲んでいる風景を見ると、まるで鳥たちが、けたたましく鳴いているようにも見えたらしい。
そんなところから生まれたのが「鳥おとこ」もちろん、鳥おとこは人間なんだよね。鳥に見えるんだけど空は飛ぶことができない。こんなように空を飛んでいるというわけで・・・・なんだか、見てると想像力が膨らんでくる作品たと思うよ。

会場風景の中の、画伯古澤さんと、みえこさん。
中央の展示台の上の古澤さんワールドは楽しかったんだね。


古澤さんが創った陶芸作品が並んでいる。
この陶芸作品、どこかの陶芸窯で焼いたわけはなく、自分の家の庭で焼いたそうな。耐火煉瓦をホームセンターで買って来て、積んで小さな窯を創り、そこに炭火をおこして最初の焼きの素焼き。そして後日、絵付けをしてから焼成させて色を出したらしい。
「えっ?色を出すにはなかり高温の焼きがいるじゃんね!」のぺぺの言葉に、「ぺぺさん、ドライヤーがいいんだわ。炭火に風送ってやると陶芸釜から火を噴き出すんだって。」と、古澤さん。いやあ、全く楽しいねえ。何でも自分で工夫してやってみよう!だもんね。



絵描きの創る陶芸作品は、ぺぺもそうなんだけど、日常で使用することを何も考えなくって進行していくので、やっぱり絵的で何も型にはまってなくっておもしろいと思う。
陶芸作品のひとつずつにズーム・イン。
こんなの、あんなの、そんなの・・・・やっぱり日本の陶芸作品じゃないなあ、ポルトガルの匂いがするなあ!と、古澤さんといっしょに見て笑っていたのである。

ブサイクで楽しい駒がいっぱい並んでいるチェス盤もあるよ。
しっかし、庭の手作り陶芸窯でこの大きさを焼いたとしたら、これは、かなりの超大作だなあ。
やっぱりチェスの駒も、ちゃんと「鳥おとこ」してるから、かわいいチェス盤だよね。


古澤さんの楽しい一面は、この作品によく表れていると思うのである。
毎年3月に、アトリエぺぺのぺぺ含め生徒のこどもたちや大人まで、やっぱり古澤教室からもいっぱい。北区のアトリエノアからも作品が来て、アントニオ画伯も含め、みんなでやる展覧会を24年やっているのだが、そのある年に古澤さんが持って来た作品ね。
ちょっと離れて見ると、額縁だけが並んでいるような作品群がある。その額縁に近づいていくと、豆ぐらいの大きさの紙に鳥おとこが描かれていたんだねえ。細かいことも大好きなんだってね!と、ポルトガル古来のアルファベットを使って絵本にしてみたってね。
ゆったりとした、心温まる古澤さんの個展であった。
Posted by アトリエぺぺ at 01:24│Comments(0)
│お絵かき